ハワイへのビジネス進出で、失敗・撤退しないための5つのポイント
コロナ禍で働き方、生き方が変わる中で、日本での事業を身近な海外であるハワイに拡げたい人、またグローバル化に伴い、新たな市場や販路の開拓のためアメリカ進出の第一歩としてハワイでのビジネス展開を始める企業が増えています。また近年、大企業だけでなく、中小企業や個人企業のハワイ進出や、ハワイで新たなビジネスを起業する人も増えてきています。それに伴い、進出準備の段階でうまくいかずに諦めてしまったり、何とか進出したものの数年で撤退してしまうという失敗ケースが多いのも事実です。今回は、ハワイ進出で失敗・撤退しないためのポイントを5つ解説します。これらから、ハワイ進出成功のポイントを学びましょう。これからハワイ進出を考えている方はぜひ参考にしてください。 Contents 1:「ハワイで経験値ある協力者」を選び、的確なアドバイスを受ける 2:「ハワイ進出の成功&失敗事例」を収集し、冷静に参考として受け止める 3:ハワイでは日本と比べ、「経費は2倍・時間は3倍」はかかるという意識を持つ 4:日本の商習慣の常識は「ハワイでは常識ではない」ことを受け入れる 5:市場調査・ブランド戦略・事業計画をしっかり固め、「準備期間を充分にとる」 見出し1 1:「ハワイで経験値ある協力者」を選び、的確なアドバイスを受ける 国や地域が異なれば、文化や常識も大きく異なります。見識を持ち信頼できるパートナー選びができないことによって、トラブルが増えてしまうことや、パートナー企業と自社が考える市場やターゲット層の認識の違いなどから売上や利益が伸び悩んでしまうことがあります。海外進出において現地の協力者やパートナー企業なしで、自社のみで展開していくケースは非常に稀なことです。そのため現地の商習慣を知り尽くした調査会社、取引会社、法律・会計事務所など、現地のパートナー選びは必要不可欠と言えるのです。そして市場や競合の把握、自社が狙うターゲット層や事業の目的などを、しっかりパートナーと互いに理解しあい、スキルやノウハウを広げていくことが重要です。 見出し2 2:「ハワイ進出の成功&失敗事例」を収集し、冷静に参考として受け止める 日本での成功はハワイでの成功を保証するものではありません。ハワイ進出の初めの1歩として必ずオススメしていることは、ハワイでのビジネスの成功事例と失敗事例をできるだけたくさん現地の人からヒアリングすることです。そして、その情報の中からその事実を参考情報として受け止め、「自分なら大丈夫」と思う前に冷静かつ真摯にその実例を受け止めて失敗要因をできるだけ回避することが重要です。きっとあなたの想定外の実例をたくさん聞くことができ、ハワイ進出をうまく進めるために必要なことも見えてくるはずです。とにかく、たくさんヒアリングをし、それらを事実として冷静に受け止めることがポイントです。 見出し3 3:ハワイでは日本と比べ、「経費は2倍・時間は3倍」はかかるという意識を持つ ハワイは太平洋に浮かぶ離れ小島です。島内での各種生産能力には限りがあるので、ハワイの特性上、物資の調達や人材確保には限界があります。例えば、新店舗オープンに向けた業務を例にしてみましょう。まず内装工事にはハワイ州の許可が必要で、ハワイ州の担当者のデスクには申請書類が山積みです。申請から許可が降りるまで3ヶ月かかることは珍しくありません。そして、工事業者は労働時間を厳守しますので残業はしませんし、基本的に会社はさせません。通常は午前8時から午後4時までです。(あらかじめ時間と割り増し料金を提示し承認した場合を除く) また、工事に必要な資材・部材は全て海を超えて運ばれきますので、アメリカ本土・中国・日本などから輸入します。一般的に空輸よりも費用の安い船便を使いますので時間もかかります。また税関を通過するための時間もかかります。これら店舗オープンの工事だけを例にあげても、時間や経費は日本と違うことが理解できると思います。他にも、家賃から設備維持費、人件費、保険なども含め、日本と比べて「経費は2倍・時間は3倍」というのは決して大げさではありません。重要なのは、そのくらいの許容幅を持って臨むこと。そういう意識を持って事業計画を進めることがポイントです。 見出し4 4:日本の商習慣の常識は「ハワイでは常識ではない」ことを受け入れる ハワイは日系アメリカ人も多く、とても日本人に優しい場所で外国感覚が薄い。しかし、ハワイはアメリカであり日本ではないのです。つまり日本人の感覚・価値観・商習慣とは明らかに違いがあります。そして、その“リズム”の違いに逆らうやり方をすると、あらゆる物事がうまく進まないのです。ハワイはアメリカで外国ですので、ある意味当然の事ですよね。でも頭では理解できていても、仕事を進める際に自分と違う価値観に直面すると、どうしても自分の感覚を優先したくなります。日本で養ってきたビジネスの常識は、ハワイでは通用しないものなのです。そのことを自分自身が認識し、その事実を受け入れることが本当に重要なのです。ハワイのリズムを認識し、まずは自分がそのリズムに併せながら自社ならではの知識・技術・ノウハウ・価値観をそのリズムに盛り込んでいくことが大切なことです。そのためにもまずはハワイの常識や商習慣を学び、受け入れることがポイントです。 見出し5 5:市場調査・ブランド戦略・事業計画をしっかり固め、「準備期間を充分にとる」 自社の製品・サービスがきちんとハワイの市場で受け入れられるかどうか、事前のリサーチは非常に重要です。ハワイ進出においては、「きっとニーズや売り先があるだろう」と曖昧な状態で考え、失敗するケースが最も多いです。自社を高く評価しすぎていることやローカライズしないことが多く、「日本で成功したから、海外でも通用する」といった成功体験や「日本製品は信頼があるから売れる」など、海外市場を軽視していることが多く、国が違えば消費者の趣味・嗜好・文化は大きく異なり、価格や品質などのニーズにも違いが出ます。企業名や日本製品というネームバリューだけでは勝負に勝つことは難しいため、現地市場で何が求められているかニーズをしっかり把握することが大切です。そして、「ハワイ市場にマッチした事業の強みは何か?」「ハワイのターゲットへの提供価値やニーズは何か?」「競合の強みや弱みは何か?」などを深堀し、ブランド戦略作りや事業計画の作成に時間をかけて、徹底的に作り込むことが重要なポイントです。 これまでハワイ進出に成功していく姿、撤退していく姿を多く見てきました。これら5つのポイントを理解し、ゆとりを持って進めることが成功への近道です。失敗・撤退する要因として「ハワイ市場に対する誤った認識」があります。成功する企業は、これら5つの逆の要素を持っています。ビジネスの土台を作り、ハワイ市場に合った戦略を実施すれば成功します。一歩一歩着実に前進していくイメージでちょうどよいのです。WAAPなら、これまでに数多くのハワイへのビジネス進出や移住の支援をしてきた経験値あるチームメンバーが揃っています。おそらく、あなたのハワイ進出に最適な協力者やパートナーが見つかることでしょう。ぜひWAAPにお気軽にご相談ください。詳しくは>ハワイ進出の第一歩 WAAP