ハワイ移住を考え始めるとき、多くの人が最初に思い浮かべるのは「どんな暮らしができるか」です。気候がいい。海が近い。空が広い。人の距離感がやさしい。——それらは確かに、ハワイの魅力として間違いありません。
ただ、ここで大切な前提があります。
ハワイの暮らしは“自動的に手に入る楽園”ではなく、毎日の選択でつくられていく現実だということ。
「住む場所、車、医療、学校、働き方、コミュニティとの関わり」…。日本にいると“用意されている”ことが、ハワイでは“自分で決める”場面が増えます。だからこそ、ハワイ移住は「快適さ」よりも「納得感」を求めてくる暮らしです。
ここでは、WAAPが相談の現場で見てきた実例も踏まえながら、生活の視点で「勧められる人」「一度立ち止まってほしい人」を整理します。

ハワイ生活は「選択の連続」——自由は、決断の数だけある
ハワイに住むと、日本にいた頃よりも“自分で決めること”が確実に増えます。
- どこに住むか(治安・通勤・学区・湿度・風向きまで)
- 車を持つか/どこまで公共交通でいくか(島の生活は車中心になりやすい)
- 病院・保険をどう確保するか(通訳や受診の段取り含めて)
- 子どもの学校をどう選ぶか(公立・チャーター・私立、手続きも含めて)
- 「不便さ」をどこまで許容できるか(待つ、直らない、すぐ手に入らない など)
たとえば医療。オアフ島には大規模医療機関があり、クイーンズでは外国語通訳が利用できることが明記されています。安心材料にはなりますが、“暮らす”となると、保険の設計や受診の流れを自分で組み立てる力が必要になります。学校も同じで、ハワイ州DOE(公立)では入学手続きが案内されていますが、必要書類の準備や居住地との関係など、早めの計画が鍵になります。
そして、生活費。ハワイは全米でも生活コストが高い地域として知られ、特に住宅費の比重が大きいと言われます。つまり、ハワイ移住は「憧れ」だけで突っ込むと、暮らしの選択肢が一気に狭くなりやすいのです。

生活視点で「移住を勧められる人」——ハワイで伸びるタイプの共通点
WAAPの相談現場で、生活面から見てハワイに“合う”人には共通点があります。
1)日本の便利さを「絶対条件」にしていない人
日本は世界トップクラスに便利です。逆にいえば、ハワイは「便利さ」を少し手放すことで、別の豊かさが見えてくる場所。到着の遅れ、手続きの時間、修理の待ち時間——“待つ文化”をストレスではなく余白として扱える人は強いです。
2)静かな時間や“余白”を楽しめる人
夕方の風、サンセット後の空の色、週末の家族時間。ハワイは「やること」より「感じること」が生活の中心に入りやすい場所。ここに価値を見出せる人は、暮らしの満足度が上がります。
3)家族の時間・健康・自然を生活の中心に置きたい人
ハワイ移住で満足度が高い人ほど、「収入」だけでなく生活の優先順位(家族/健康/自然)が明確です。移住は“場所を変える”だけでなく、“暮らしの設計を変える”ことだからです。
4)完璧ではない環境を受け入れられる人
「思い通りにいかない」ことが起きたとき、他責にせず、“じゃあどうする?”を楽しめる人は、ハワイで強くなります。

生活視点で「一度立ち止まってほしい人」——移住がしんどくなりやすいサイン
ハワイは優しい場所です。ただし、生活を代わりに背負ってはくれません。次の傾向が強い場合は、移住そのものを否定するのではなく、計画の立て方を一度整えることをおすすめします。
1)今の生活から「逃げたい」が強い人
環境を変えると、気持ちが楽になることはあります。でも、根本の課題(働き方・夫婦関係・健康・お金の不安)が未整理のまま移住すると、“逃げ先の現実”で同じ悩みが増幅することがあります。
2)日本と同じレベルのサービスを期待している人
「すぐ届く」「すぐ直る」「いつでも買える」が前提だと、ギャップがしんどくなります。ハワイの良さは、効率の先にある“人間らしいペース”でもあります。
3)誰かが助けてくれる前提で考えている人
ハワイのコミュニティは温かい。でもそれは、依存を受け入れる温かさではなく、“自立している人同士が支え合う温かさ”です。
4)生活費の現実を「なんとなく」で見積もっている人
移住が苦しくなる典型がこれです。特に住宅費は大きく、全米でも生活コストが高い州として言及されることが多い領域です。暮らしを楽しむためにも、ここはシビアに「数字」で把握した方が、結果的に自由度が上がります。

結論:ハワイ移住は「楽な暮らし」ではなく、「自分で暮らしを選ぶ人」のための選択
ハワイ移住は、誰にでも万能な正解ではありません。でも、もしあなたが
- 便利さより納得感を選びたい
- 自分の優先順位で暮らしを設計したい
- 家族・健康・自然と、ちゃんと向き合いたい
そう思うなら、ハワイは“人生の質”を上げてくれる場所になり得ます。
そして大事なのは、移住を「勢い」で決めないこと。暮らしの設計図を描き、必要な情報を揃え、支えてくれる人を見つけて、段階的に進めること。
憧れを、選択に変える。
WAAPは、その最初の一歩を“暮らしの視点”から一緒に整えていきます。
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