［ハワイ進出した実現者インタビュー］

Renee Rie Teruya （リネー 照屋）
Renee’s Music Studio LLC
President / Music Director & Educator

 

東京出身のリネーさんは、教育熱心な両親の元で３歳からピアノ、７歳から歌を勉強し、国立音楽大学の附属中学に通い始め、高校、大学と国立音大に通う徹底した音楽人生を歩んできた。

「高校の時はサーフィンもしたし、大学の時にはビリヤードとゴルフにもはまりました。 ゴルフは本当に難しくて必死に練習しました。 でもとにかくピアノづけの音楽一筋の人生でしたので、 大学を卒業したら音楽から離れて英語を学びたいという憧れがありました。」 という彼女は、なんと大学の卒業式の翌日に英語留学でハワイに飛び立った。

「とにかく音楽から解放されたいという気持ちでした。 英語を勉強したくて親に語学留学の相談をしましたが、遠いところはダメと言われて親も好きだったハワイにしたので、どうしてもハワイに行きたいというわけではありませんでした。 実はもともと色白の私が、高校の時に親と一緒に行ったハワイ旅行で、太陽サンサンのもとワイキキビーチで気持ちよくて４時間くらい寝てしまったのです。 すると大火傷！ すぐに病院に行き、せっかくのハワイなのに治療に専念したという苦い思い出もありました。」

 

 

英語を学びに来たハワイが、自分の生きる場所に！

ハワイに到着し、飛行機を降りて空港を歩いた時の、あのなんとも言えない南国の花とココナッツの甘い香り、そして、暖かく包まれる太陽と風の感覚を今でもはっきり覚えているというリネーさん。

「ハワイに降り立った時のあの感触は今でも忘れられません。 あの瞬間に長いハワイライフを心に決めたのかもしれません（笑）。 留学中は英語学校に通い、毎日ゴルフの打ちぱっなしに行ってました。 実はあの日からすでに36年が経っています。 私のハワイライフは今でも続いています。」

ハワイに来て音楽から解放された彼女は、英語学校を卒業し、気がついたら仕事を始めていた。 ゴルフ関連の仕事からパイロットのリクルーティングをする仕事など様々な経験をした。

 

 

音楽教室ではなく、実は子育ての教室！？

「英語学校を経て、結婚、就職、出産、 気がついたらハワイに住んでました。 そして、子供を産んだ時に思ったんです。 いつも一緒に居て自分の手でちゃんと子育てをしたい！ 愛情をたくさん注ぎたい！ だから仕事も、ゴルフもやめました。 おそらく私が親から音楽を強制的にやらされていたという潜在意識があり、私はそうしたくないという気持ちもあったのかもしれません。」

「今は、ずっと離れていたピアノや音楽の仕事をしています。 あんなに解放されたかった音楽と一緒に生活しています。 それは子供がピアノや音楽に触れた時、すごく嬉しそうに目をキラキラさせて楽しむ顔を見たからです。 私がやりたいことは音楽を通して子育てをしたい。 子供だけじゃなくて人を幸せにしてあげたいという気持ちです。」 と愛情いっぱいに子育てをする中で、自然ともう１度ピアノに触れ始めることになったのです。

 

 

「私は子供たちに一切の強制をしたくない。そして、子供たちを認めて、褒めてあげる。すると、本当に前向きに育つと思います。 私の子育て論は、親と子供は別人格と捉え、子供は親の所有物ではない。 そして、押し付けではなく、子供の独自性を育てる手伝いをし、良いところを見つけて本気で褒めてあげることだと考えています。」

「音楽を通して子供が本当に喜ぶ姿を見るのが大好きで、それが私の幸せです。 そして私がそうであったように、子供たちに身近に音楽のある幸せな時間を与えてあげたい。 そんな気持ちで親御さんも含めた子供教育・音楽教室をやっています。 」

現在、音楽教室を経営しているリネーさんに、ハワイでの生活について聞いてみた。

「今は日曜日だけはできるだけオフにし、家族で過ごしています。 皆でBBQなど食事を楽しんでいます。 平日の午前中は事務処理、午後３時頃からはピアノを教え、その後また事務処理の毎日です。 ハワイで生活していて良い点は、やっぱり素晴らしい自然に触れることですね！ 空・海・木々など全てが綺麗、そして優しく包んでくれるような心地いい空気や風。 こんなパラダイスな環境で生活させてもらえていることは最高に幸せなことです。」

 

 

夢は世界平和！ それは子供の教育から始まる！？

リネーさんはハワイに住むことが夢でハワイに来た人ではありませんでした。 でもハワイで自分の夢を着実に実現しているのです。 そんな彼女に今の夢を聞いてみた。

「夢は“世界平和！”です。 すみません、大それたことを言って（笑）。 でも結構本気なんですよ。 平和な世界になるには人がお互いに愛を持って、思いやること。 人に愛され、人を愛し、周りに愛を拡散すること。 それを自分の使命と自覚として、夢をしっかり追い続ける。 一人一人がそんな人になれれば世界も平和になると思っています。」

「そして、人だけじゃなく生き物全て同じだと思っています。 私は怪我をした動物を見かけるとどうしてもそのままにできないので動物のレスキューもしています。 子供の頃から犬に助けられてきた経験があり、飼っていた犬とお互いを助け合って生きてきた感覚とでも言うのでしょうか。 だから生き物全てを助けてあげたいと本気で考えています。 動物の殺処分の問題がある一方、人間は肉を食べるのも事実です。 でも苦しんでいる動物はどうにか助けてあげたい。」 と話す彼女の言葉を聞いて、決して綺麗事ではなく、本当に心の底からの気持ちだと著者は感じた。

「今の夢は３つです。 一つは救助した動物も一緒に集うことのできるプリスクール（学校）を作りたい。 ２つ目は、音楽をやっている人を育てハワイから世界に送りだしてあげたい。そして３つ目は世界中にいる音楽をやっている人をハワイに呼び込んであげたい。 すでに２つ目はRenee’s Music Studio でやっています。 音楽の殿堂 ニューヨークのカーネギーホールや、世界的に有名なヨーロッパ各国の著名コンサートホールでの演奏会へ定期的にハワイの生徒を輩出しています。 そして今年８月にハワイでコンサートイベント「ハワイ・インターナショナル・ミュージック・コンペティション」を開催予定で、世界中で音楽をやっている人に応募いただき、20組ほどの優秀者・入賞者を豪華審査陣で審査・選出し、ハワイで優秀者コンサートを開催します。 これが３つ目の夢の最初の１歩です。」

彼女は自分にできることで、本当に世界を平和にすることを目指し実行しているのだと感じました。 そして単に音楽教室をしているのではなく、音楽を通して子供の教育施設を経営していることもわかりました。 現に音楽だけでなく、英語や中国語、もちろん日本語も教えながら、人種に関係なく子供たちと触れ合い、本当に素晴らしい教育の仕事をしているのです。

 

 

［ハワイ進出した実現者からのアドバイス］

これからハワイライフを実現したい人へのリネーさんからのアドバイスは、「とにかくハワイライフへの夢を持って、ハワイに来て欲しいです。 日本からも近いし、アメリカ本土にも近い。 そして年間通して安定した最高の気候で、ハワイは本当に素敵なパラダイスです。 こんな素敵な場所だから本当に夢を持って実現し、そしてハワイと共に人生をエンジョイして欲しいです。」

「ハワイでのビジネスのアドバイスはできませんが、私から言えることは、ビジネスアイデアが大事だと思います。そしてハワイを楽みながら、苦労を惜しまず行動あるのみ。 向上心を持ってハワイでビジネスもできたら、それでもう成功間違いなしだと思います。」

彼女のアドバイスを聞いて著者が感じたことは、“ハワイに住むためのアドバイスではなく、生き方のアドバイス” をしてくれたということ。 そして、ハワイライフは夢に値する素晴らしい場所であることを再認識させてくれました。 自分の夢は世界平和だという彼女からの本当に素敵なアドバイスだと思いました。

 

 

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