かつて主流だった1〜2年の長期滞在型プログラムは、今や少数派。近年は、8〜12週間の短期集中プログラムを選ぶ学生が急増しています。特に、現地での体験と日本でのキャリア形成を並行できるハイブリッド型留学（対面＋オンライン）が注目されています。

また、内容面でも変化が見られ、かつての「一般英語コース一択」から、「ホスピタリティ」「環境・サステナビリティ」「ハワイ文化研究」といったテーマ特化型プログラムが人気に。現地企業との連携によるインターンシップ付きコースも充実しています。

さらに、円安など経済的な理由から、生活費の節約も重要視されるように。学生寮やホームステイに加えて、シェアハウス＋自炊スタイルを選ぶ人が増えています。ただし、安全性や生活の快適さ、孤独の回避といった観点から、ホームステイの人気は依然として高く、「現地生活の不安を取り除ける」と評価されています。

2024年の留学目的は？ ─ “就職・自己成長・デュアルライフ体験”がキーワード

2024年の日本人留学生がハワイを選ぶ理由には、従来の「語学習得」以上の動機があります。特に多いのが、キャリア直結型スキルの習得。観光再生やSDGsといった国際的なテーマに関連する学びを通じて、「海外で活躍できる人材」への成長を目指す学生が増えています。

また、OPT（Optional Practical Training）やCPT（Curricular Practical Training）制度を活用し、ハワイでの実務経験を積むことで、将来的な海外就職を視野に入れているケースも。留学がキャリアの“海外第一歩”として機能しているのです。

一方で、リモート授業や都市部の生活に疲れた若者が、自然豊かなハワイで心身を整えるために留学するというメンタルウェルネス志向の留学も増えています。学びと癒しの両立という点で、ハワイはまさに理想的なロケーションです。さらに、ハワイでの短期滞在をデュアルライフ（多拠点生活）体験と捉える層も。将来的にハワイと日本を行き来するライフスタイルを見据えて、まずは「住んで学んでみる」ことで現実性を探る人が増えています。

失敗しない留学のために──ビザ取得と準備のポイントを押さえよう

留学を成功させるためには、早期の準備と正確な情報収集が欠かせません。特に重要なのがビザの選定と取得です。語学留学や大学進学にはF-1ビザが必要で、学校から発行されるI-20をもとにSEVIS登録やビザ面接を行います。取得までには数ヶ月を要するため、遅くとも3〜4か月前からの準備が安心です。

米国の移民政策は年々変化しており、ビザ面接では「なぜハワイか？」「帰国後にどう活かすか？」といった将来設計を問われることも。表面的な理由ではなく、明確な目的とキャリアプランを持つことが求められます。

また、短期の語学体験を希望する場合はESTA（ビザ免除プログラム）での渡航も可能ですが、週18時間以内の受講など制限があるため注意が必要です。生活面では、滞在先選びや現地の生活サポート体制も重要な準備項目。ホームステイや学生寮を提供する学校、または留学コーディネーターを活用することで、安心して新生活をスタートできます。

その先の未来へ ─ 留学から“移住・起業”へと広がる選択肢

ハワイ留学をきっかけに、「このまま住みたい」「ビジネスを始めたい」と、人生の新たなステージへ進む人も増えています。ハワイは、温暖な気候と多文化社会が共存する魅力的な土地。留学中にローカルと触れ合い、自分自身の生き方を見直す契機になることも少なくありません。

特に、E-2ビザ（投資家ビザ）を活用して、ハワイで起業を目指す日本人が増えています。飲食、教育、観光など、現地のニーズとリンクした小規模ビジネスが支持されており、「学ぶ」から「生きる・働く」へとステップアップする道が現実味を帯びています。

また、子どもの教育環境を理由に、母子留学からの家族移住へと発展するケースも増加中。ハワイの学校では多文化環境の中で国際感覚が育まれ、将来のグローバルな活躍に向けた土台づくりとしても魅力的です。ハワイ留学は、単なる“語学留学”の枠を超え、人生の方向性を大きく変える力を持っています。夢の続きを、この島で叶えてみませんか？

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