[ハワイ進出した実現者インタビュー]
Ryuji Ito (伊藤 龍二)
IR CORPORATION 代表
岩手県 盛岡市 生まれのRyujiさんは、幼い頃から漠然と建築に興味があったそうで、その幼い頃からの夢であった建設会社へ就職し、大規模の土木関連から大小様々な商業や住宅などの不動産の企画開発に携わりました。
「あまりはっきりは覚えていないのですが、本当に幼い頃から建築に興味がありました。 そして就職は地元の最大手のゼネコン建設会社でした。 最初の配属は土木課で、ダムや橋、道路やトンネルなど多くの大型プロジェクトを経験しました。 でもそのうち不動産・企画開発の仕事に興味が湧き、社内の部署移動を希望したんです。」
初ハワイで、必ずいつかハワイに住むと決心!
「海外旅行は、スペインやヨーロッパの歴史的な建造物など多くの建築物を観て回りました。 本当に好きだったんです。 就職して10年目くらいに地元で国際大学とゴルフ場など含めた大型開発案件に携わり、リゾート・ゴルフ場開発などの調査と勉強のためにハワイに1ヶ月間行きました。 でも実は会社からの指示ではなく自らの希望。 ハワイに行ったこともなかったのですが、本物のリゾートとゴルフ場を観て回りたかったんです。 なので、会社にそのことを話し1ヶ月間の休みをもらい、ハワイに行ったんですよ。 真面目でしょ(笑)」
「30歳の初ハワイでした。 正直、ハワイは南の楽園くらいの印象で当時はあまり興味はありませんでしたが、オアフ島に到着して空港に降り立った時のことは今でもはっきり覚えています。 ヨーロッパでは感じたことのない、暖かくて心地よい風、そして甘い花の香りに感動しました! そして、ハワイ島で1ヶ月間生活したのですが、ホテルではなく知り合いの別荘だったので、観光気分はなく生活感があり、いわゆるハワイライフを経験したんです。 結論からいうと、完全にハワイの虜になり “いつかここに住む!” と心に決めちゃいました。」
Ryujiさんは1ヶ月のハワイ島で全てのゴルフ場を周り、毎日ゴルフもした。 そして、ホテルなどリゾート開発された場所を観て回るという何とも羨ましい別荘生活を送ったのです。
「日本に戻り、忙しい仕事の日々に戻ったのですが、いつかハワイに住むぞ!という気持ちは消えませんでしたね。 そして、初ハワイから10年後にハワイに住みたかった僕はLAに行ったんです。 ハワイには仕事のツテも知り合いもいなかったので、会社で付き合いのあったLAのデザイン会社の社長に“僕を雇って欲しい。ビザも出して欲しい”と直接頼んだんです。 そしたら2つの条件を出されたんです。 ①今の会社の許可を受けること。②最初の年収は$20,000。 僕は早速会社にお願いしましたが全くダメでしたね(苦笑)。 でもあまりに本気で食い下がるので1年後の退職許可をもらったんです。」
お給料は年収2万ドル、それでもLAに移住!?
会社を退職し、LAのデザイン会社に就職するためロサンゼルスに移住します。 年収は日本の時の1/4以下に減ってしまいますが、2つ目の条件も受け入れたのです。
「アメリカは会社との契約も年棒制なので、毎年契約条件が決まります。年俸2万ドルからのスタートは正直きつかったけど、ある意味当たり前だなとも思いました。日本人で英語もろくに話せない社員に仕事の経験はあるとはいえ、それは日本でのもの。そんな奴に最初から良いお給料を払える訳もないかってね。とにかく真面目にアメリカでの仕事を経験して自力で毎年の条件アップを勝ち取るしかないなってね。」
彼はこの会社にH1ビザ(アメリカの会社に雇用されるビザ)を出してもらい、なんと申請から1週間後にはビザがきたそうです。今では考えられない早さですね。 さらにその後、すぐにグリーンカードの申請もし、将来のハワイ生活の夢を目指したのです。
「僕がLA移住を決めたのは、いつかハワイに住むための夢実現の第1歩なのでお給料が安くてもやるしかないと思ってました。最初のH1ビザを取得後すぐに会社にお願いしてグリーンカードの申請をさせてもらい、4年後にはグリーンカードが取れたんです。 これでハワイに行ける!って思いましたが、移民弁護士から“グリーンカードが取れてもすぐに会社をやめちゃダメ!会社に迷惑がかかります。グリーンカードを出すことを目的にしている会社として睨まれちゃうからね。”という忠告もあり、もちろん恩義もあったので、この会社には10年以上勤めました。」
初ハワイから20年かけて、遂にハワイ移住を実現!
自分の好きな仕事をしながら、日本とアメリカでの経験を積み、両国の違いも理解し、そして20年前のあの日に思ったハワイに住む夢を遂に実現したのです。
「LAの会社で11年勤めた後、ハワイに行き、自分の会社を立ち上げようと決めていました。 そして2007年にハワイに移住、約20年かかりましたね(苦笑)。 でもいざハワイに来ると、会社の作り方もわからないし、ハワイでのネットワークもないので最初の1年は建築の仕事をされていた大先輩の日本人の方と一緒に仕事をさせてもらいました。 そして、2009年に今の会社を設立しました。」
ハワイでの彼の仕事はいわゆる「コンストラクション・マネージメント」、つまり空間プロデュースです。 店舗や住宅を作る際に品質・時間・予算の管理をする仕事。 最初にクライアントの思い・条件・希望をヒアリングし、その実現のための企画・デザインから部材・家具選び、そして施工現場の管理などをトータルにサポートする。
「僕の役割は日本とハワイの間をとりもつ調整役です。これまでの知識とノウハウ、そして経験を活かして日本人クライアントの希望をハワイで叶えるためのトータルプロデュース役です。 そのためハワイ現地の各プロたちのネットワークが不可欠で、これを作るのに3年はかかりました。 今でも常に新たなネットワーク作りは意識しています。 僕が知る限り、ハワイにはこの役目を果たせる人はいないと感じています。」
アメリカやハワイには、彼のようなコンストラクション・マネージメント専門の会社もあるが、日本人の希望を理解できる人がいないのと、何より日本語が話せる人もいない。 これまでのハワイでの仕事の中で大きなトラブルや日本との違いなどを聞いてみた。
「日本ではまずありえないのですが、日本人クライアントのプロジェクトで仕事を依頼したローカルのゼネコンが、仕事のお金が払われないと僕を訴えてきたんです。 クライアントのリクエストを僕が間に入り、細部に渡り指示・管理もしていたのですが、仕上がりが悪くひどすぎたのです。 クライアントはこの成果に対してお金は払えないという。 僕もそう思いましたが、彼らは訴訟を起こしたのです。 結論からいうと訴訟しても彼らに勝ち目はないと弁護士同士の確認から訴訟を取り下げ、和解の方向で金額を確定させて終わったのですが、これには正直驚きました。 受注した案件をきちんと納めないのに金を払えと訴えてくる。 コミュニケーションミスから生まれる損害にも対応する特別な保険に入っていることが必要です。 」
「それからよく言われるクオリティですが、これは国の文化や人種の価値観なども確かにあると思いますが、それよりも個人のやる気や真面目さ、責任感などその個人の問題だと思いますね。 ハワイにもちゃんと良い仕事をする人もいるし、日本で粗雑なモラルの人もいる。 僕は良い人材のみを選んでお願いしていきたいと考えました。 一概にハワイはクオリティが低いとは言えない。ただ日本人の世界最高水準のレベルに対応できる人材が少ないのは事実ですけどね。」
ハワイは世界一の気候の良さが魅力!
ハワイ在住17年のRyujiさんにハワイの好きなところ、ハワイライフの充実ポイント、そして今後の夢を聞いてみた。
「ハワイの良いところ、それは “世界一の最高の気候” これにつきますね。そして地震や天災が少なく安全。 これに集約されていると思います。 そして、ハワイライフでの充実ポイントは・・・特にもうない(苦笑)。 もうやり尽くした感じです。 正直、やっぱり日本はいいなと最近感じます。実は4年前に大病を患い、余命宣告まで受けました。 でもおかげさまで生き延びたのですが、その時のハワイでの6ヶ月間の入院生活を経験し、やはりホスピタリティはだめ。 どうしても日本と比べてしまい、日本がいいなと感じました。 でも、元気になったら、もう1度ハワイにきた時のように励みたい。そう感じてハワイで仕事を再開し、今も多忙な日々を送っています。 本当に幸せものですよ。」
「今の夢はハワイ以外の別の国に住むこと。 どこかは決めてませんが、歴史的建築物のあるポルトガルやイタリヤかなぁと漠然と考えています。 実は僕は最後の終焉の地は日本と決めています。 でもその前にもう1箇所ハワイ以外のどこかで暮らし仕事をしたい。これが僕の今の夢です。」
ハワイに住みたいという夢をもち、20年かけてそれを実現した彼の話を聴きながら、きっと次の夢も実現するだろうなと著者は感じました。
[ハワイ進出した実現者からのアドバイス]
これからハワイライフを実現したい人へのRyujiさんからのアドバイスは、 「まず、とにかくハワイに住めるステイタスを取る!これだけです。 つまり合法的にハワイに住むことができるビザを取得すること。 これがまず最初です。 何をやりたいのか? 何をするのか? これらは後からで良いし、決めていたことが途中で変わることもあるでしょ。 とにかくちゃんとステイタスを取らないことには何も始まらない。 最初の1歩からWAAPに相談するのがいいよ。 もちろん僕もWAAPのチームメンバーだからいつでも協力しますよ!」
これまで多くのハワイ移住実現者へインタビューをしてきた方の中でこんなアドバイスをくれた人は初めてでしたが、正直、納得の言葉でした。 日本人がビザを取得してハワイに住むということは簡単なことではない。 だからこそまずはビザ取得の可能性と方法論をきちんと見極めるところから始めるべきだということですね。
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