［ハワイ進出した実現者インタビュー］
Yuichiro Iimi　飯見裕一郎
TRiPLE-E JAPAN INC
トリプルEジャパン株式会社　代表取締役

 

愛知県出身の飯見裕一郎さん（TRiPLE-E JAPAN代表）。今でこそ名古屋を拠点にデザイン会社を経営し、ハワイ進出も果たした彼だが、学生時代は「勉強が嫌いで成績も悪かった」と笑う。高校卒業後、時代の流行に乗って入学したコンピューター系の専門学校でも、就職活動を始めた瞬間に違和感を覚えたという。
「スーツを着た自分を鏡で見て、“これは違う”と思ったんです。その瞬間に、普通の就職活動をやめました。」

偶然見つけたファッションショップの求人DMに応募し、販売員として働き始めたことが転機だった。接客を通して感じた「人との距離の近さ」や「ファッションの自由さ」に惹かれながらも、やがて“自分でも何かを生み出したい”という想いが芽生える。

「ある日ふと思い立って、学生時代のiMacを引っ張り出してTシャツをデザインしたんです。お客さんに見せたら“それ欲しい！”って言われて。初めて自分のデザインでお金が動いた瞬間でした。」その体験が、後の彼のキャリアを決定づけた。

 

 

成功と挫折──“やらされるデザイン”からの再出発

時代はZOZO TOWNが勢いを増していた頃。飯見さんのアパレル会社も急成長し、全国20店舗以上のアパレル店に商品を卸すまでに拡大した。だが、成長の裏で「好きだったはずの仕事」が、次第に“作業”へと変わっていった。「最初は自分の感性で勝負していたのに、気づけばトレンドや売上に追われる日々。“やらされている”感覚が強くなっていきました。」

そして無理な拡大が重なり、会社は倒産。しかし彼は、どこか晴れやかな気持ちもあったという。「もちろん落ち込みましたよ。でも同時に“これで本当にやりたいことができる”とも思ったんです。」

2008年、地元・愛知で個人事業主として再出発。最初に手がけたのは、地元パチンコ店向けのフリーペーパー制作だった。「営業もわからないから、とにかく動いて覚えるしかなかった（笑）。」その行動力が功を奏し、口コミでWebデザインや店舗広告の依頼が増えていった。「結局、人とのつながりが次の仕事を生むんです。あの頃からずっと、“縁が僕の資産”だと思っています。」

 

デザインから“場づくり”へ──コワーキングという新しい挑戦

独立から数年後、飯見さんは新たな事業を思いつく。「不動産会社はショールームには投資するけど、社員が働くオフィスは驚くほど味気ない。“働く場所をデザインする”ことで、もっと価値を生み出せると思ったんです。」

そうして生まれたのが、名古屋市内のコワーキングスペース。デザイナーやエンジニア、クリエイターたちが自然と集まり、互いにプロジェクトを生み出す“クリエイティブの交差点”となった。「利用者同士がつながって、新しい仕事やコラボが生まれるんです。中には結婚したカップルまでいて、結婚式に呼ばれた時は本当に嬉しかったですね。」

その結婚式こそ、彼の初ハワイにつながる運命の出来事だった。

 

 

初ハワイでの出会い──WAAPとの衝撃的な縁

結婚式が行われたのはハワイ。「せっかくだから現地のデザイン会社を見てみたい」と、旅行代理店のJTBに相談したところ、紹介されたのがハワイのブランディング・デザイン会社「クラレンス・リー・デザイン社」。そこで出会ったのが、ハワイ進出サポートプラットフォーム「WAAP」だった。

「英語もできないし、コネもない。でもWAAPさんの話を聞いた瞬間、“これならできる”と思ったんです。“夢”が“計画”に変わった瞬間でした。」

帰国後すぐにハワイ州法人を設立し、銀行口座の開設まで完了。わずか1年で、現地企業からのWeb制作案件を受注するまでに。「初ハワイから1年で法人設立って、自分でも驚きました。WAAPがなければ、きっと実現していなかったと思います。」

 

 

ハワイが教えてくれたこと──“優しさ”と“視点の違い”

「ハワイで一番驚いたのは、人のやさしさです。サウスキャロライナにも行きましたが、雰囲気が全然違う（笑）。ハワイには“煽り運転”も“アンチコメント”もない。人の温かさが、街全体を包んでいる気がします。」そして、ハワイでの経験を通して、価値観も変わったという。「アメリカは日本じゃない。日本の常識は通じないけど、ハワイには“日本人を受け入れる懐の深さ”がある。ただし、ビジネス目的だけだとハワイはうまくいかない。人と人との関係がすべてです。」

最後に、これからハワイを目指す人へのメッセージを尋ねた。
「まずは一歩を踏み出してみること。そして、その一歩をWAAPに相談してみてください。これは宣伝じゃなくて、本音です（笑）。」

飯見さんの物語は、「偶然の出会いを行動でつかむ力」の象徴でした。“勉強嫌いの少年”が、“ハワイ進出のデザイナー”へ。すべては、人との縁を信じ、自分の興味に正直であったからこそ。
ハワイを目指すすべての人にとって、“一歩踏み出す勇気”をくれるストーリーです。

 

 

 

 

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